収穫されたお茶は、酸化や劣化を止めるために茶葉を蒸して揉み、乾燥させます。この段階のものを「荒茶」と呼びます。
   この後、お茶問屋などで煎茶やほうじ茶等に加工され、大きさを揃えるために茶葉をきざんだり、他の産地のお茶とブレンドされたりします。
    そのため、「荒茶」の状態で店頭に並ぶことは少なく、「しまんと荒茶」も新茶の時期に数量限定で袋づめされます。
     
   
   
   「荒茶」は、まさに「茶畑から収穫したままのお茶」。
   茎や粉、煎茶となる芽茶などが混ざっており、加工しすぎないことで旨みや渋み、甘みを味わうことができます。
   四万十の味を知っていただくにはうってつけの、「お茶本来の味を楽しめるお茶」と言えます。
       
   
   
     全国的にも珍しくなった手摘みでの収穫風景です。
     
     四万十の茶畑は傾斜地にあり、大型機械が入れません。そのため、お茶のほとんどが手摘みで収穫されます。
     手間はかかりますが、人の手で収穫することで古い葉が入らず、美味しい部分だけを選別して摘み取ることができます。
     これがしまんと荒茶の繊細な味につながっています。
     
     
   
     「一芯三葉」とは、先端の「芯」とその下に並ぶ「三枚の葉」を指します。
     まだ若く、柔らかい新芽のみを手摘みで収穫します。
     前年からじっくりと蓄えた旨みが春に芽吹く新芽に凝縮され、お茶の旨みや甘みがつまっています。
   その土地のお茶を味わう上で、これ以上ない摘み方と言えます。
    
   
     まずは新茶特有の若々しい香りときれいな黄緑色の水色をお楽しみください。摘んだばかりのお茶は茶葉がやわらかく、繊細な味が特長です。
     最初は茎の渋みが感じられ、後味には爽やかな粉の甘さが口の中に残ります。
    
     
   
     いいお茶どころの条件はいくつかあります。そのひとつが「霧(きり)」です。
     お茶は、霜(しも)を嫌います。春先、霜により葉が凍ってしまうと、最もおいしい新芽が枯れ、お茶の品質が極端に落ちてしまいます。
     四万十の茶園は適度に寒暖差があり霧が発生しやすい場所にあることで、霜による被害が少なく良質なお茶を収穫することができます。
    
     
   
     そしてもうひとつ、土地の「水はけ」も良いお茶を育てるうえで大切です。
     お茶の木は水はけが悪くジメジメした土地ではうまく育ちません。四万十川を囲うように傾斜のある山が広がります。
     そのため水はけもよく、お茶に負担をかけずに育てることができます。
    
     
     
     ※天候や収穫量により、販売数・販売期間が前後する場合がございます。
     ※一緒にご注文いただきましたお品は同日発送となります。
     
     
     
   
     ※商品と一緒に『しまんと荒茶の淹れ方レシピ』を同封いたします。ぜひおうちでお試しくださいませ。
     ☆柔らかい新芽ですので、お茶殻で作る佃煮もオススメです。
     出汁、醤油、みりん等と一緒に焦がさないように煮詰めてつくることができます。