最後の清流四万十川は、鮎・うなぎ・ツガニに手長エビなど、何といっても川の生き物の宝庫です。
今から30~40年前、私達が子供の頃は、川の浅瀬でちょいと手ぬぐいやタオルを使ってエビやゴリ(ハゼの仲間で春に獲れる珍魚)が簡単に獲れたものです。
中学生くらいに成長すると、自分で川エビや鮎を獲って、おやつに食べるほどでした。
しかし、今はどの生き物の数も減少していく一方で、鮎や鰻等は漁業権が必要となりました。
川エビには未だに漁業権がないものの、漁ができるのは4~8月末に限られ、地元でも希少な食べ物になったのです。
四万十の川漁師は、何足ものわらじを履いている人がほとんどです。
今回漁を見せてくれた四万十市勝間地区の横山史憲(ふみのり)さんもその一人で、長距離運転手の仕事から農家に転職し、ときどき川漁師にも姿を変えます。
意外なのは、本格的な漁は6年ほど前からで、親戚から鮎の火振漁の漁業権を譲ってもらったことがきっかけだったとか。
それなのに、実に器用に川船を漕ぐので訳を尋ねると、子供の頃通っていた対岸の学校まで、毎日自分たちで船を漕いで通っていたというから納得。
『船を漕ぐのはお手の物よー。この辺りの川の様子も、子供の頃からよう見よるけんできるがよ。でも中流域の十和の川では、勝手が違うけんようやらんね。』
同じ四万十川でも、川の様子や地形、流れの特徴が違うと釣り方も獲り方も違う。
それぞれの場所で、それぞれに川と共に川漁師は暮らしています。
ここで暮らす川漁師は、四万十川と共存しているため、決して乱獲はしません。
四万十川で獲れる川エビは、テナガエビ・ヤマト(ヒラテ)テナガエビ・ミナミテナガエビの3種で、一番多く獲れるのはヤマトテナガエビだといいます。
昔はエビ玉(エビを獲る専用の直径15センチほどの小さな網)や、プッシュリ(鉄砲型の道具で先端に三又の槍がついている。)
等を使って簡単に獲れましたが、現在では漁師それぞれが独自の仕掛けを作るコロバシ漁が主流です。
前日に餌の米ぬかを仕込んだコロバシをポイントに仕掛け、中一日あけた2日後の夕方あげるのが横山さん流。
農業も川漁も、えい塩梅の力加減で、夫婦仲良く息を合わせて両立されています。
川エビの調理法は、王道の塩焼き・唐揚げに続いて、『川エビとキュウリの煮物』が地元では人気です。
大きく太らせたキュウリと川エビを、水・醤油・砂糖で煮ただけのシンプルな郷土料理です。
横山さんご夫妻が獲るエビも出荷している「鮎市場」から旬の獲れたて川エビを冷凍便で送ります!揚げてもよし、焼いてもよし!
◆現在の発送予定:ご注文より7営業日前後。順次発送いたします。
◆『簡易包装・熨斗』対応可能です。ご希望の方は通信欄にその旨をご記入ください。
◆こちらの商品は製造元「鮎市場」さんより直送となりますため、送料込みとさせていただいております。
◆【冷凍便】でお届けいたします。
◆他の冷凍商品と一緒にご注文いただいた場合、同梱はいたしかねますので、どうかご了承くださいませ。
◆他商品を同時にご購入いただいた際は、別途送料及びクール便手数料がかかります。